戦後80年。無関心な若者たち…「戦争を語り継ぐ」ことを困難にしているのは誰か
コンプライアンスで縛られているというのなら、そんなものぶち壊せ! 張りぼての軍事大国など何の役にも立たないと教えてやれ!
高校生の修学旅行先をウクライナやガザにしたらどうだろう。北朝鮮でもいい。平和ボケした日本人は、それくらいしないと目が覚めない。
とまあ、年寄りの世まい言を縷々(るる)書いてきたが、「もし、敵が日本に攻めてきたらどうするんだ?」と聞かれれば、私はいつも戦中派作家の山口瞳の言葉を引用する。
「私は、日本という国は亡びてしまってもいいと思っている。皆殺しにされてもいいと思っている。かつて、歴史上に、人を傷つけたり殺したりすることが厭で、そのために亡びてしまった国家があったといったことで充分ではないか」(「私の根本思想」新潮文庫)
このところ急激に台頭してきている極右政党の連中は、私のことを「非国民」というだろうが。 (文中敬称略)
(元木昌彦/「週刊現代」「フライデー」元編集長)