戦後80年。無関心な若者たち…「戦争を語り継ぐ」ことを困難にしているのは誰か
戦争体験者の言葉にはそれなりの重みはあるが、私にいわせれば、どいつも口舌の徒である。なぜなら、アメリカの植民地にされたまま、奪われた日本人の「魂・カネ・土地」を死ぬ気で取り戻す努力をしなかったからである。安倍晋三や石破茂より少しマシな程度だ。
ある被爆者が、子どもたちに体験を語ることを最近やめたという記事を新聞で読んだ。話しても、子どもたちの目が輝かなくなってしまったからだという。
戦争経験者も被爆者たちも、あと10年もすれば、皆いなくなる。今の若者たちにとって、戦争は映画かプレステの中にしかないのだ。
メディアに携わる人間が今こそ考えなければいけないことは、その人たちがいなくなり、あの戦争が関ケ原の合戦と同じように歴史に埋もれていく中、“平和を守る”ことの重要性をどう伝えていくかということである。
それには、ウクライナやガザ地区で起きている「真実」を伝え、戦争=死だということを彼らに嫌というほど分からせることだ。建物が破壊された映像を延々と流すのではなく、そこにあるはずの「死者」を映し出すのだ。戦争は生身の人間が血を流して殺し合う究極の暴力だということを映像で、写真で見せてやるのだ。