販売不振のハーブティーを変えた“魔法の名前”とは? 日本緑茶センターに聞いた
キャンプにキッチンに大活躍の調味料「クレイジーソルト」。これを日本で輸入・販売しているのが日本緑茶センター。輸入をはじめた1980年当時、塩は専売制であったが、ハーブが入っている点に着目し、塩ではなく「調味料」として行政へ申請し、日本での販売承認を得ることができたのだという。
「クレイジー」という言葉には〈Crazy for you〉(あなたに夢中)という意味が含まれていて、「キッチンを楽しくする調味料として愛されてほしい」という願いを込め、頭文字のCだけキッチンのK(Krazy)につづりを変えている。
さて、日本緑茶センターに戻って、同社は1969年にドイツのハーブティー(ポンパドール)を輸入販売。1982年には日本初のハーブ&ティーの専門店「ティーブティック青山」を港区青山にオープン。ハーブティーを10グラムから量り売りで気軽に試せると話題を呼んだ。
しかし、1969年の発売当時、「ハーブ」という言葉を知る日本人はほんの一握りで、「ハブ茶(ケツメイシ)」「ハブ(蛇)」に間違われることも。薬草茶として健康食品売り場で販売されることもあり、反応はいまいち。