「猛暑のあとに集中豪雨」九州・北陸で被害拡大…夏後半の再襲来には要警戒と気象予報士が警鐘

公開日: 更新日:

「空気が暖められると、たくさんの水蒸気を含むことができるようになります。そのため、暑い日が続くと、大気に雨の原料が蓄積されていきます。どこかで雨が降って発散されるようなことがなく、こうした状態が続けば、一気に大量の雨が降ることにつながるのです」(ウェザーマップの気象予報士・原田雅成氏)

 長期間、雨の降らない猛暑が続くと、どこかで一気に大雨になるということだ。この先は全国的に太平洋高気圧に覆われ、猛暑が復活する見通しだ。晴れの日も多くなり、9月まで過酷な暑さが続くようだ。

「またどこかで豪雨がやって来ることは、十分に考えられます。日本周辺の海水温が高い状態も続いているため、もともと大雨が発生しやすくなっていることも指摘できます。そこに先日のような前線や、湿った空気をもたらす台風が来るなど、きっかけがあれば再び災害級の大雨になる可能性があります」(原田雅成氏)

 今回の大雨では、干ばつに悩む田んぼが今度は水に漬かるなど、踏んだり蹴ったりな被害が出た。人的被害はもちろんだが、農作物にも影響が出ないか心配だ。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本ハムが新庄監督の権限剥奪 フロント主導に逆戻りで有原航平・西川遥輝の獲得にも沈黙中

  2. 2

    白鵬のつくづくトホホな短慮ぶり 相撲協会は本気で「宮城野部屋再興」を考えていた 

  3. 3

    DeNA三浦監督まさかの退団劇の舞台裏 フロントの現場介入にウンザリ、「よく5年も我慢」の声

  4. 4

    藤川阪神の日本シリーズ敗戦の内幕 「こんなチームでは勝てませんよ!」会議室で怒声が響いた

  5. 5

    佳子さま“ギリシャフィーバー”束の間「婚約内定近し」の噂…スクープ合戦の火ブタが切られた

  1. 6

    半世紀前のこの国で夢のような音楽が本当につくられていた

  2. 7

    生田絵梨花は中学校まで文京区の公立で学び、東京音大付属に進学 高3で乃木坂46を一時活動休止の背景

  3. 8

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  4. 9

    田原俊彦「姉妹は塾なし」…苦しい家計を母が支えて山梨県立甲府工業高校土木科を無事卒業

  5. 10

    プロスカウトも把握 高校球界で横行するサイン盗みの実情