「猛暑のあとに集中豪雨」九州・北陸で被害拡大…夏後半の再襲来には要警戒と気象予報士が警鐘
「空気が暖められると、たくさんの水蒸気を含むことができるようになります。そのため、暑い日が続くと、大気に雨の原料が蓄積されていきます。どこかで雨が降って発散されるようなことがなく、こうした状態が続けば、一気に大量の雨が降ることにつながるのです」(ウェザーマップの気象予報士・原田雅成氏)
長期間、雨の降らない猛暑が続くと、どこかで一気に大雨になるということだ。この先は全国的に太平洋高気圧に覆われ、猛暑が復活する見通しだ。晴れの日も多くなり、9月まで過酷な暑さが続くようだ。
「またどこかで豪雨がやって来ることは、十分に考えられます。日本周辺の海水温が高い状態も続いているため、もともと大雨が発生しやすくなっていることも指摘できます。そこに先日のような前線や、湿った空気をもたらす台風が来るなど、きっかけがあれば再び災害級の大雨になる可能性があります」(原田雅成氏)
今回の大雨では、干ばつに悩む田んぼが今度は水に漬かるなど、踏んだり蹴ったりな被害が出た。人的被害はもちろんだが、農作物にも影響が出ないか心配だ。