丸亀製麺「年収最大2000万円」の仰天…「外食チェーン店長=稼げる」時代がやってきた?
ただ、外食業界の人手不足が深刻化しているのは事実だ。長時間労働が常態化し、他業種と比較しても低い給与水準が求人のネックになっている。こうした大胆な賃上げで今後、外食チェーンの店長は魅力的な職業になるのかどうか。外食ジャーナリストの中村芳平氏はこう言う。
「2000万円などの年収は、一般企業でも役員クラス。大手外食チェーンの資金力をもってしても、そこまで昇給できる社員は一握りではないでしょうか。そもそも、こうした賃上げ戦略はやはり、求人面での宣伝効果の意味合いが大きい。飲食店は店長次第で売り上げが4~5倍になることがあり、優れた店長を昇格させ、広告塔の役割を担わせると考えられます。いずれにせよ、外食業界がキツイ仕事なのは変わらない。裏を返せば、ここまで給料を引き上げないと人が集まらないということです」
誰でも高収入が期待できるわけではなさそうだが、実力次第の時代ということだ。