丸亀製麺「年収最大2000万円」の仰天…「外食チェーン店長=稼げる」時代がやってきた?
「キツイ」「汚い」「危険」を表す「3K」の代表格と言われてきた外食業界で驚くような賃上げが相次いでいる。
うどんチェーンなどを展開するトリドールホールディングス(HD)は17日、「丸亀製麺」の店長の年収を最大2000万円とする人事制度の導入を発表した。現在の最大520万円から大幅に引き上げ、今後3年間で年収2000万円クラスを10人育成するという。新制度は、労働力人口が減少する中、優秀な人材の確保につなげるのが狙い。離職者を減らしたい考えだ。
■ゼンショー、すかいらーくも大幅賃上げ
外食業界では今春あたりから、大胆な処遇改善が目立ってきている。牛丼チェーン「すき家」などを展開するゼンショーHDは今年4月に、平均11.2%の賃上げを実施。大卒初任給は3万4000円引き上げられ、月額31万2000円になった。「すき家」の広報室に狙いを聞くと、担当者は「優秀な人材を獲得するためには、賃上げが重要だと捉えている」と話した。
また、「ガスト」や「バーミヤン」を展開するすかいらーくHDは今年5月、店長の年収を従来の840万円から最大1000万円超に引き上げた。広報室の担当者は「人手不足の対応というわけではなく、人に投資をしていく戦略と考えている」と語った。