なんで全部マネするの?次男の妻が意味不明…悩む57歳義母が見つけた意外な突破口
良くも悪くも「長男の妻」に同調する次男の妻
かつての嫁姑問題といえば「同居」や「家事」、「子育て」をめぐる衝突が定番でした。しかし令和の時代を迎え、別居が当たり前になっていても、仕事や育児スタイルをめぐって新たな摩擦が起きるなど“モヤモヤ”は健在!?
表面的には平和で、心の中には小さなトゲが刺さったまま…なんて事例も。現代を生きる女性たちのリアルなテーマである“嫁姑問題”を、元議員でありメンタル心理カウンセラーの並木まきが取り上げます。
登場するのは、57歳のチカコさん(仮名)。当時20代半ばだった次男の妻に悩まされたというエピソードです。
「私は次男の妻が、長男の妻の行動を何でも真似してしまうことに悩んでいました。たとえば、家族の集まりに長男の妻が来れば、次男の妻も必ず出席。来なければ、同じく欠席。
私に長男の妻がプレゼントを贈れば、次男の妻も似たものを贈ってくる…長男と次男の妻同士は仲がいいわけでもないのに、なぜか“足並みを揃える”行動ばかりで…。
私の目には“自分で考えることを放棄して、長男の妻を真似ているだけ”に映り、ストレスの種になっていったんです」
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チカコさんが見つけた突破口とは?
最初の頃は「微笑ましい」とも思えたものの、次第に次男の嫁には「信用できない」という気持ちが芽生えてしまったというチカコさん。
とはいえ「真似ばかりしないで」と直接言えば角が立ちますし、上から目線で指導をすれば反発されるリスクも高い…。
そこでチカコさんは、思い切って “ある行動”に出ました。
「あえて次男の妻とだけ接点を増やし、特別扱いするように振る舞ってみたんです。長男の妻はフルタイム勤務で忙しいけれど、次男の妻は時間に余裕がある。
そこを活かして根気よく会話を重ね、時には“次男の妻のほうを可愛がっている”ように演出しました」
あえて「優越感をくすぐる」
するとこの作戦が功を奏し、次男の妻は次第に自信をつけ、誰かの真似ではなく“自分の行動”で義母に向き合うように変化。結果的に、今では信頼できる存在にまで成長したといいます。
「私の場合、次男の妻が信頼できる存在になるまで2年かかりました。小さな違和感やストレスって、数回なら我慢できても積み重なると信頼関係にも響いてしまうんです。
面と向かって失礼なことをされるわけではなかったけれど、主体性のない行動には心がこもっていないように感じて、当時は本当に嫌な気持ちになりましたね」
解決が難しい問題には長期戦を覚悟する
嫁姑問題の解決は長期戦になるケースも少なくありませんが、相手の性格次第では短期間で効果が出る場合もあります。
嫁姑問題は一筋縄ではいかないからこそ、ときに「遠回りのように見える接し方」が、最も効果的な近道になるのかもしれません。
もしあなたがチカコさんと同じように“真似ばかりするお嫁さん”と向き合うことになったら、どんな工夫で関係を築いていきますか…?
(並木まき/ライター・エディター)