まだ暑いのに…季節外れのインフルエンザ猛威のなぜ? 全国の小中学校などで学級閉鎖相次ぐ異常事態

公開日: 更新日:

「咳止め薬」が不足しているというから深刻だ。

 季節外れのインフルエンザが猛威をふるいはじめている。日本学校保健会によると、9月11日現在、全国の小中学校などで38クラスが学級閉鎖となっている。

 例年、インフルエンザは12月ごろから増えはじめ、1~2月にピークを迎える。ウイルスは“低温”“低湿度”だと活発になるからだ。

 ところが今年は、各地で30度を超える残暑がつづき、湿気もあるのに、異例の早さで感染が広がっている。なぜ、季節外れのインフルエンザが流行しているのか。

 昭和医科大名誉教授の二木芳人氏(臨床感染症学)はこう言う。

「3つの原因が考えられます。1つはインバウンドです。豪州やニュージーランドなど、季節が冬の南半球からウイルスが持ち込まれた可能性があります。2つ目は記録的な猛暑です。エアコンを常時使用していると、気温と湿度が下がりウイルスの感染力が強くなり、しかも換気不足の密室だと感染しやすくなります。3つ目は夏休みが終わって、人の接触が増えたことです」

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 4

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑

  3. 8

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  4. 9

    米国が「サナエノミクス」にNO! 日銀に「利上げするな」と圧力かける高市政権に強力牽制

  5. 10

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性