(77)堂前が美千代にむかって微笑む

堂前はBMWを飛ばし、自宅へ戻った。
車を駐車場に停めて降りると、自宅を挟んだ通りの反対側にある場所に目を移す。毎回の決め事だった。
そこには派出所があり、制服警察官が二名、勤務している。
ひとりの警察官と視線が合い、堂前は深々と頭を下げた。
若…
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