疲れ、不眠、頻尿…「未病」にあたる不調を漢方薬で打ち消す

公開日: 更新日:

 なんとなく体の不調を感じるが、病気ともいえない状態を、東洋医学では「未病」として捉えている。この場合、早めに手を打ち病気へ発展させない“治未病”が大切だ。「疲れが取れない」「ぐっすり眠れない」「頻尿や尿漏れがよくある」はまさに「未病」にあたる。医学博士で鍼灸師の王瑞霞氏(日本医学柔整鍼灸専門学校鍼灸学科専任教員)に、どんな漢方薬を選べばいいのかを聞いた。

【疲れが取れない】

「漢方医学では人間の体は『気』『血』『水』の3つで構成されると考えます。気は、生命活動を営むエネルギー、血は、全身を巡って臓器や組織に栄養を与える物質、そして水は、血液以外の体液全般を指します。疲れが取れない場合は、『気』または『血』が不足していることが原因の一つと考え、これらを補う漢方薬を使います」

“疲労困憊”という言葉がピッタリくるほど疲労の度合いが大きい場合は「気」と「血」の両方が不足している。手術後や産後の衰弱しきっている時にも使う「十全大補湯」がお勧めだ。

 そこまでの疲労ではないが、やせ形・普段から顔色があまり良くない・胃腸が弱く、慢性胃炎や胃もたれをよく起こすという人は、「四君子湯」や「六君子湯」を。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広陵含むプロ注目の高校生「甲子園組」全進路が判明! 県岐阜商・横山温大は岐阜聖徳学園大へ

  2. 2

    カズレーザーと電撃婚の二階堂ふみが向き合う“離婚家系”のジンクス…2人の価値観の食い違いが明らかに

  3. 3

    15年前に“茶髪&へそピアス”で話題だった美人陸上選手は39歳、2児のママ…「誹謗中傷もあって病んだことも」

  4. 4

    巨人・坂本勇人&田中将大が現役続行へ…シーズン終盤でともに来季への好材料も

  5. 5

    二階堂ふみと電撃婚のカズレーザーはレギュラー2本消滅…共に人気女優射止めた山里亮太と"好感度"で明暗

  1. 6

    佐々木朗希"裏の顔”…自己中ぶりにロッテの先輩右腕がブチ切れていた

  2. 7

    世界陸上で注目のイケメン応援サポーター「K」って誰だ? 織田裕二に負けず劣らずの陸上愛

  3. 8

    自民党総裁選「小泉進次郎vs高市早苗」の一騎打ちにとんだ“伏兵”現る

  4. 9

    カブス今永昇太はポストシーズンの働き次第で「84億円」ゲット...去就はいまだ未定

  5. 10

    巨人・田中将大が好投しても勝てないワケ…“天敵”がズバリ指摘「全然悪くない。ただ…」