疲れ、不眠、頻尿…「未病」にあたる不調を漢方薬で打ち消す

公開日: 更新日:

 なんとなく体の不調を感じるが、病気ともいえない状態を、東洋医学では「未病」として捉えている。この場合、早めに手を打ち病気へ発展させない“治未病”が大切だ。「疲れが取れない」「ぐっすり眠れない」「頻尿や尿漏れがよくある」はまさに「未病」にあたる。医学博士で鍼灸師の王瑞霞氏(日本医学柔整鍼灸専門学校鍼灸学科専任教員)に、どんな漢方薬を選べばいいのかを聞いた。

【疲れが取れない】

「漢方医学では人間の体は『気』『血』『水』の3つで構成されると考えます。気は、生命活動を営むエネルギー、血は、全身を巡って臓器や組織に栄養を与える物質、そして水は、血液以外の体液全般を指します。疲れが取れない場合は、『気』または『血』が不足していることが原因の一つと考え、これらを補う漢方薬を使います」

“疲労困憊”という言葉がピッタリくるほど疲労の度合いが大きい場合は「気」と「血」の両方が不足している。手術後や産後の衰弱しきっている時にも使う「十全大補湯」がお勧めだ。

 そこまでの疲労ではないが、やせ形・普段から顔色があまり良くない・胃腸が弱く、慢性胃炎や胃もたれをよく起こすという人は、「四君子湯」や「六君子湯」を。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  3. 3

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 4

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  5. 5

    高市首相「世界の真ん中で咲き誇る日本外交」どこへ? 中国、北朝鮮、ロシアからナメられっぱなしで早くもドン詰まり

  1. 6

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗

  2. 7

    阪神・佐藤輝明の侍J選外は“緊急辞退”だった!「今オフメジャー説」に球界ザワつく

  3. 8

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  4. 9

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  5. 10

    古川琴音“旧ジャニ御用達”も当然の「驚異の女優IQの高さ」と共演者の魅力を最大限に引き出すプロ根性