大阪万博の目玉リング「市民公園」活用案に早くも漂うグダグダ感…コストは維持・管理含め約60億円
大阪・関西万博のシンボル「大屋根リング」(全長2キロ)を巡り、新たな活用案が浮上だ。大阪市が北東200メートルの周辺区域を「市営公園」として管理する案を軸に検討していると複数のメディアが報じた。
来月13日に閉幕が迫る中、日本国際博覧会協会と大阪府・市、国や経済界はリングの保存方法について検討している。閉幕後の会場跡地開発をまとめた「夢洲第2期区域マスタープランVer.2.0(案)」では、北東200メートル部分を念頭に「一部を残置(改修)しモニュメントとして活用」する案と、バス停やベンチなどの「部材としてリユース」する案が有力だ。
当初、こうした活用方法を民間に委ねる計画だったが、コストやスケジュールを理由に民間委託は断念。閉幕後に市が万博協会からリング保存部分を引き取り、市営公園として管理する案が浮上した。
市に事実関係を確認すると、「(活用については)現在、調整中」(広域拠点開発課)とノーコメント。日本維新の会副代表の横山英幸市長は11日の定例会見で、関係団体と協議しているとして「コメントは致しかねる」と口をつぐみ、「いろんな選択肢を協議している段階」と語るにとどめた。