万博協会が中学生記者への記者証発行めぐり醜悪な“たらい回し”…「取材に行きたい」だけなのに!
<万博協会、AD証申請の件で正式な問合せをしたのにも関わらず、「こちらではない」「わかりかねる」と毎度たらい回しで、同じ部署で同じ担当と同じ内容のやり取り。不誠実さが甚だしい>。2025年日本国際博覧会協会(以下、博覧会協会)との電話を切った後、あまりにもひどい対応にたまりかね、Xにポストをしたのは、8月8日、被爆80周年の平和祈念式典前日の長崎のホテルからだった──。
今週は日本中学生新聞の中学生記者・川中だいじさん(14)の告発リポート。広島市や厚労省(全国戦没者追悼式)は川中さんに速やかに「記者証」を発行してくれた。それに引き換え博覧会協会は……。
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7月30日、博覧会協会が発行している「メディアガイドライン」を片手に、広報部の直通電話に問い合わせをした。用件は、取材記者用の関係者入場証(以下、AD証)の発行申請だ。しかし、「こちらでは受け付けていない。総合コンタクトセンターに問い合わせてください」との回答だった。
総合コンタクトセンターとは、万博ホームページに公開されている0570で始まる20秒ごとに10円もかかるナビダイヤルのことだ。「AD証の申請まで総合コンタクトセンターなのか?」と不思議に思いながらも、電話をかけてみると、AD証事務局という部署につなげてくれた。
順調だと思ったのも束の間、「広報部さんに確認いただいた方がいいと思う」。再び広報部に電話をかけたが、「窓口は総合コンタクトセンターです」という。むちゃくちゃだ。再び総合コンタクトセンターに電話をかけ、待たされること13分。ホームページからメディア関係を選びメールで問い合わせをしてほしいと、ようやく回答らしい回答をもらった。
AD証発行の申請メールを送信。7月31日朝5時22分付で「問い合わせありがとうございます。以下の内容を受信いたしました」と広報部から自動返信のメールが届いた。
それから8日後、ぼくは長崎にいた。博覧会協会からは連絡がない。長崎平和公園へ向かう準備を整え、広報部に電話をかけた。AD証申請のメールを送り1週間以上経つが返事がないことを伝えると「確認します」と数分待たされ、「総合コンタクトセンターにご連絡いただけますでしょうか」といつものやりとりが始まった。ぼくは、20秒10円の総合コンタクトセンターに電話をかけ、AD証事務局につなげてもらったが「広報部の方にご連絡いただかないと、私どもの方では回答できない」という。
再び広報部に電話。しかし、広報部は広報部で「こちらの連携が間違っていた。AD証関係は広報部ではない。もう一度、コンタクトセンターの方にご連絡いただくように」と言う。怒ったら負けだ。深呼吸をし、再びコンタクトセンターに電話をかけ、いつもの担当部署のAD証事務局につなげられるが「当方ではわかりかねる。おそらく広報部だと思う」。