著者のコラム一覧
一般社団法人 日本健康経営専門医機構

医師を中心に医療従事者が健康経営を体系的に学び、企業に専門的支援を行う一般社団法人。健康経営を経営戦略として根付かせ、企業価値の向上と持続的成長を支援し、社会全体の健康づくりに寄与することを目的として活動している。代表理事は東貴大医師。この連載は、賛同医師による各分野の医療の悩みをリレー形式で紹介。 <https://jhba.org/> 社団法人日本健康経営専門医機構

刺身を食べた後に腹痛…食あたりかと放置していたら緊急手術に

公開日: 更新日:

 秋は釣りのシーズンとして様々な魚が釣れます。自分で釣った魚を自分で捌いて食べる人も少なくないでしょう。しかし、場合によっては緊急手術が必要になってしまう病気も。一体何に気をつけたらいいのでしょうか。実際に症例を見ていきましょう。

 60代の男性Aさんは、週末に釣りに出かけました。自らの手で釣り上げたイカとアジを自宅に持ち帰り、その晩の夕食に刺身として楽しみました。
ところが、深夜2時ごろ、突然みぞおちのあたりに強烈な痛みを覚えて目が覚めます。鋭い痛みで、思わず起きあがりました。様子を見ているうちに、1時間ほどで痛みは和らいできました。翌朝には痛みも引いており、「食あたりか何かだろう」と自己判断し、そのまま通常通りの生活を送りました。

 ところが午後になって、今度はみぞおちだけでなく、お腹全体が痛み、体温も39度近くまで上がっていました。「これはおかしい」と感じて、近くの救急病院を受診することになりました。診察の結果、小腸に穴が開き、腹腔内に炎症が広がる「腹膜炎」を発症していることが判明。すぐに緊急手術が必要と診断されました。Aさんはそのまま入院し、手術室へ。腹腔内の洗浄が行われ、無事に処置は成功し、約2週間で無事退院しました。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    N党・立花孝志氏に迫る「自己破産」…元兵庫県議への名誉毀損容疑で逮捕送検、巨額の借金で深刻金欠

  2. 2

    高市内閣は早期解散を封印? 高支持率でも“自民離れ”が止まらない!葛飾区議選で7人落選の大打撃

  3. 3

    箱根駅伝は「勝者のノウハウ」のある我々が勝つ!出雲の7位から良い流れが作れています

  4. 4

    女子プロレス転向フワちゃんいきなり正念場か…関係者が懸念するタレント時代からの“負の行状”

  5. 5

    高市首相「午前3時出勤」は日米“大はしゃぎ”会談の自業自得…維新吉村代表「野党の質問通告遅い」はフェイク

  1. 6

    歪んだ「NHK愛」を育んだ生い立ち…天下のNHKに就職→自慢のキャリア強制終了で逆恨み

  2. 7

    我が専大松戸は来春センバツへ…「入念な準備」が結果的に“横浜撃破”に繋がった

  3. 8

    学歴詐称問題の伊東市長より“東洋大生らしい”フワちゃんの意外な一面…ちゃんと卒業、3カ国語ペラペラ

  4. 9

    村上宗隆、岡本和真、今井達也のお値段は?米スカウト&専門家が下すガチ評価

  5. 10

    自死した元兵庫県議の妻がN党・立花孝志党首を「名誉毀損」の疑いで刑事告訴…今後予想される厳しい捜査の行方