日本ハム「昭和野球の回帰」に綻び…重圧と疲労のダブルパンチで優勝争い土俵際
日本ハムの逆転優勝がかすみ始めた。
23日の楽天戦で0-7と大敗。本拠地最終戦の先発に抜擢された台湾の孫易磊が2回3安打3失点で早々に降板し、後を受けたリリーフ陣も失点を重ねた。エースの伊藤大海をプロ初の中4日で投入した前日も0-2のゼロ封負け。勝負手が実らなかった新庄剛志監督は試合後の会見をキャンセルし、「あした! あした!」と広報を通じてコメントを残したが、この日も投打ともに精彩を欠く内容だった。
「ソフトバンクも4連敗でゲーム差2.5は変わらなかったのは救いですが、優勝争いが大詰めを迎えたここにきて、日本ハムの調子は下降気味なのは確かです。追う立場で勝つしかない9月に入って9勝9敗。4月からチーム防御率2点台をキープしてきた投手陣は、9月に入って月間防御率3.62と悪化。
優勝争いを牽引してきた先発陣の防御率も今月は3.22です。日本ハムは“昭和野球の回帰”という新庄監督の方針で、チーム完投数21とリーグでダントツの数字を残してきた(2位は西武の10完投)。あるいは、この最終盤にきてその影響が出てきたのかもしれません」(他球団スコアラー)