クマ対策の切り札に? 捕獲・駆除の専従職員「ガバメントハンター」環境省の狙いと効果
民間の猟友会頼みの現状
狩猟免許を取得してガバメントハンターになったとしても、一人前に育つまで時間と経験が必要だ。一方、ハンターが自治体職員になるケースも考えられる。
「ベテランのハンターが『やってやるよ』と言ってくれれば即戦力になることもあり得ますが、猟友会のメンバーとして携わっているから、立場的になかなか取り込むのは難しい。まずは土台づくりというか、育成の段階と考えています。実際、捕獲者になるまで銃所持の許可など課題があり、そういった人材をすぐに確保するのは困難です。3年後なのか、5年後なのか、長期的に体制を整えることが大事です。ベテランハンターから狩りの仕方を教わり、捕獲を担う人材を育て斡旋や雇用に予算を付ける方針です。人員を確保できても猟友会がいらなくなるわけではなく、連携が必要です。ガバメントハンターを雇ったからといって、すべて解決するとは思っていません」(環境省鳥獣保護管理室担当者)
当分の間、「猟友会頼み」の状況は変わらない。
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