中心部で男性が襲われ重傷…野沢温泉村の緊急クマ対策とは? 陣頭指揮を執る村長に聞いた

公開日: 更新日:

 日本列島に今季最強寒波が押し寄せ、各地で初雪ラッシュとなったが、それでもクマによる人身被害が収まらない。12月4日も富山や島根、岩手、長野各県で男女計5人がクマに襲われ、負傷した。

 長野・野沢温泉村では午前6時半ごろ、自宅兼店舗前で除雪作業をしていた男性(78)が顔や左太ももを引っかかれ、重傷を負った。現場付近は共同浴場「横落の湯」や旅館、中央バスターミナルがある温泉街の中心部。当日朝、15センチの雪が積もり、大雪警報が出ていた。

 スキーシーズンを迎え、観光客の受け入れなどで除雪作業は不可欠。村内にある13の「外湯」の清掃や管理も村民が毎日行っている。温泉街のクマの出没は住民にとって深刻な問題だ。

 事故発生直後、「クマ緊急対策本部」を立ち上げた野沢温泉村の上野雄大村長に話を聞いた。

「目撃情報が頻繁にあったので警戒していましたが、温泉街の中での人的被害は初めてです。雪の時期になっても出没するのは考えにくかったので、皆、驚いています。川沿いなどクマの動線の重点警備を強化し、新たな箱ワナの設置を行いました。猟友会が重点地域を、他のエリアを警察と村で手分けしてパトロールします。目撃情報があればすぐにLINEと村内の有線で村民と観光客に伝え、早期に発見し、情報を共有します。温泉街に入られると、居座って村民や観光客に被害が及ぶ可能性があるため、クマを追い払うというより、避難です。刺激しないようにしています。多くの人がいて建物もあるので、緊急銃猟の発令は現実的に難しいのです」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 暮らしのアクセスランキング

  1. 1

    税収が前年度比「9兆円増」の異様とカラクリ…恩恵なく生活が苦しい庶民から飛び交う怨嗟の声

  2. 2

    高市首相が今上陛下を「こんじょうへいか」と呼んだのは「不敬」なのか?

  3. 3

    スマホ注文の「モバイルオーダー」はなぜ普及しないのか…マックやスタバでレジに行列ができる理由

  4. 4

    日本の女性差別を国連も憂慮…高市首相は女性のはずなのに、なぜ女性・女系天皇に反対なのか

  5. 5

    意外と批判は少数?「めちゃウザい」「お前イエローや!」本田圭佑の“言いたい放題W杯解説”はなぜウケた?

  1. 6

    小室圭氏実家はポリスボックスで過去に物議…旧宮家の養子案「皇族になれる資格を持つ人間」が増えたら危惧されること

  2. 7

    なぜ女性天皇はダメなのか?旧宮家の養子案そのものが、女性・女系天皇を阻止するために生まれたものだ

  3. 8

    高市首相の“悲願”消費税減税「2年限定」の落とし穴 2029年は増税ショックと物価高のWパンチが庶民生活を襲う

  4. 9

    オランダ訪問の晩餐会での天皇のスピーチと雅子皇后…"旧宮家"に求められる「皇室外交」と担い手の難しさ

  5. 10

    今や65歳以上の4人に1人が働く社会に…再雇用は当たり前、社員と同一労働、同一賃金への見直しも進む

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐藤二朗vs橋本愛騒動が直撃! フジドラマ“出たくない俳優”&“見たくない視聴者”の二重苦

  2. 2

    趣里が7月期テレ朝ドラマで出産後初主演 続く水谷家との「蜜月」で三山凌輝にも復活説

  3. 3

    萩本欽一〈24〉相方の坂上二郎さんとは「遊ばない・食事しない・夢を語らない」を徹底した事情

  4. 4

    巨人エース戸郷翔征の不振を招いた“真犯人”の実名…評論家のOB元投手コーチがバッサリ

  5. 5

    “キムタク効果”見込んだ吉野家の戦略は残念な結果に…ファンの間に沸き起こる「藤田ニコル復帰待望論」

  1. 6

    佐藤二朗騒動の余波!「福田組」の長澤まさみへの“ハラスメント”舞台挨拶の悪ノリ動画が再注目…女性視聴者は嫌悪

  2. 7

    ソフトバンク「佐々木麟太郎シフト」着々…同ポジションの中村晃引退、山川穂高二軍塩漬けが伏線

  3. 8

    「夫婦別姓刑事」とフジテレビの時代錯誤…“看板に偽りあり”のタイトルと「超・年の差婚」設定への嫌悪感

  4. 9

    萩本欽一〈25〉「車椅子でも絶対に明治座に出す」脳梗塞で左半身麻痺の坂上二郎さんを奮い立たせたひと言

  5. 10

    維新また猿芝居…国会空転トップ会談で定数削減法案に“白旗”も「今時点で取り下げない」と強がるワケ