著者のコラム一覧
島田裕巳宗教学者、作家

1953年、東京都生まれ。東京大学文学部卒業。宗教学者、作家。現在、東京通信大学非常勤講師。「葬式は、要らない」「死に方の思想」「日本の新宗教」、「日本人にとって皇室とは何か」など著書多数。

WBC天覧試合が「オーストラリア戦」だった背景と今後懸念される愛子内親王の海外訪問先

公開日: 更新日:

 一方、日本と韓国との関係はさほど悪くはないように見えるが、戦前の日本は韓国を併合していた時期があり、そうした歴史問題が両国の間に存在している。

 実際、東京ドームでは、日本のファンが旭日旗を振って応援することがあった。韓国は、旭日旗を日本の軍国主義や帝国主義の象徴としてとらえている。そんな韓国戦が天覧試合になったとしたら、一大騒動が巻き起こりかねない。

 となると、オーストラリアとチェコの二択になる。オーストラリアは、イギリスの国王を君主として戴くイギリス連邦王国の一つであり、王室に対する敬意を持っている。その点で、オーストラリア戦が天覧試合としてベストだった。そこに、皇室外交の難しさが示されている。

 しかし今、皇室外交が直面する最大の難題は、世界を騒がせているエプスタイン文書の影響である。アメリカの富豪エプスタインは、児童への性的暴行で有罪となり、拘留されていた施設で自殺した。だが、公開されつつある関連文書には、世界の著名人が登場するため、それぞれの責任が問われている。

 その筆頭はイギリスのアンドルー王子で、直接関係があったため、イギリス王室から追放されてしまった。スウェーデンやノルウェーの王室も、その点で問題視されている。

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