オランダ訪問の晩餐会での天皇のスピーチと雅子皇后…"旧宮家"に求められる「皇室外交」と担い手の難しさ
現在議論されている皇室典範の改正案には、さまざまな批判がある。だが、改正が実現されると、これまでと同様、女性が男性皇族と結婚し皇室に入ることもあるわけだが、旧宮家に育った一般男性が養子として皇室に入るようになる。
皇室に入るには、結婚した女性のケースに見られるように相当な覚悟がいる。皇族になってからも、その地位ゆえに誹謗中傷されることもあるわけで、精神的なタフさも求められる。
それでも、皇室に入る決断をしてきた女性たちがいるのは、皇族の一員になることで、一般国民である間はかなわないことが実現できるからである。その筆頭は「皇室外交」の担い手になることである。
これから養子になる候補者探しがはじまることになるのかもしれないが、皇族になることに魅力がなければ、そんな人間は現れない。
今、皇室典範の改正に邁進している政治家は、果たしてそのことを考えているのだろうか、それは大いに疑問である。
それにひき比べ、皇族の側は、その努力を欠かしていない。それが今回の天皇皇后夫妻によるオランダ・ベルギー両国の公式訪問で明らかになった。これは、ほとんど注目されていないが、重要なことである。

















