著者のコラム一覧
大竹聡ライター

1963年、東京都生まれ。早稲田大学第二文学部卒業後、出版社、広告代理店、編集プロダクションなどを経てフリーに。2002年には仲間と共にミニコミ誌「酒とつまみ」を創刊した。主な著書に「酒呑まれ」「ずぶ六の四季」「レモンサワー」「五〇年酒場へ行こう」「最高の日本酒」「多摩川飲み下り」「酒場とコロナ」など。酒、酒場にまつわるエッセイ、レポート、小説などを執筆。月刊誌「あまから手帖」にて関西のバーについてのエッセイ「クロージング・タイム」を、マネーポストWEBにて「大竹聡の昼酒御免!」を連載中。最新刊は「酒好きの記」(集英社新書)

(47)オニオンカナッペ三者三様

公開日: 更新日:

 オニオンカナッペ、オニオントーストとよく似た逸品は、実はもうひとつある。

 場所は、大阪の吹田。店の名は「三洋」。こちらのご主人も若き日に「酒司にむら」で働いたことがある。この店では、他の2店に比べてやや厚めに切ったタマネギに特製ソースを絡め、トースターに入れた後は、タマネギの甘味を引き出すべく、じっくり時間をかけて焼く。この一品、店ではオニトーと呼ばれているらしい。

 トースト、タマネギ、マヨネーズ、チーズを使ったシンプルな酒場のスナックも、こうしてみると三者三様だ。しかしながら、北新地にあった「酒司にむら」は、私が大阪のバーを知るようになった頃には閉店していたので、ここのオニオントーストを知らない。私はあくまで、「酒司にむら」ゆかりの木屋町と吹田の2店のオニオンカナッペとオニトーを知るのみである。レシピとしては難しくない。家でも作れそうな気がするが、私はこの酒場のスナックを、やはりバーのカウンターで食べたい。

 木屋町ではオールドの、吹田ではデュワーズのソーダ割りとともに、食べたいのである。

【連載】大竹聡 大酒の一滴

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