• facebook  
  • twitter  
  • Facebook Messenger

「新幹線各駅停車こだま酒場紀行」大竹聡著

 東海道・山陽新幹線で各駅停車する「こだま号」。本書は、うまい酒には目のない著者が、東京から博多までの新幹線の35の各駅に降り立ち、その地のうまい酒場を探して飲み歩く酒場エッセー。東海道・山陽新幹線グリーン車搭載誌に3年にわたって掲載されていたものに、新たな取材を加えて計44軒の酒場が収録されている。

 駅からある程度アクセスも良く、その地ならではの料理やうまい酒にありつける酒場を条件に、時には人づてに良い店を探し、時には勘だけを頼りに暖簾をくぐる。たとえば、出張時に通り過ぎるだけになりがちな熱海。日本文学を研究する米国人に連れられて定食屋で小腹を満たした後、日帰り入浴で体を清めて、お目当ての酒場へというコースを紹介。

 ほかにも、日本酒の目利きに指南されて向かった新大阪の一人でも気軽に入れる居酒屋など、すぐに足を向けたくなる店が多数。

 新幹線乗車中に読んでしまうと、ついふらりと下車してしまいたくなること必至だ。

(ウェッジ 1300円+税)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のBOOKS記事