テレビからキスシーンが消える? 映画「ラストタンゴ・イン・パリ」から半世紀…“濡れ場”はNGの時代へ
今月5日に日本で公開された仏映画「タンゴの後で」(ジェシカ・パルー監督)が、何度かネットニュースになるなど話題になっていた。
〈19歳の若手女優マリア・シュナイダーは新進気鋭の監督ベルナルド・ベルトルッチと出会い、「ラストタンゴ・イン・パリ」で一夜にしてトップスターに駆け上がる。しかし、48歳のマーロン・ブランドとの過激な性描写シーンは彼女に苛烈なトラウマを与え〉(公式サイトから)という実話に基づいた作品。
「1970年代最大のスキャンダル」と言われた「ラストタンゴ・イン・パリ」(72年公開)の舞台裏で一体何が起きていたのか。エンタメ業界の〈権力勾配、搾取について鋭い視線を投げかけた問題作〉(同)となっている。
「マリアは事前の同意なしに撮影を強要され、その後のインタビューで屈辱的だったと明かしている。性的シーンの撮影で事前の調整や同意の確認などをする“インティマシー・コーディネーター”が現場に入る今なら、考えられない話です」(映画会社関係者)
2017年に米大物プロデューサー、ハーベイ・ワインスタインが逮捕されて以降、世界中でエンタメ業界の性加害が問題に。世間の目は厳しいどころじゃない。