テレビからキスシーンが消える? 映画「ラストタンゴ・イン・パリ」から半世紀…“濡れ場”はNGの時代へ
「海外の配信ドラマや映画はさておき、日本ではリスクを冒してまで性的シーンを撮る必要はないと考える制作陣も増えつつある。撮影を強要したんじゃないかと、下手に勘繰られるのもバカバカしいですからね」(前出の映画会社関係者)
それは視聴者も同じようで、〈邦画の濡れ場なんて大概「このシーンいる?」って思うけど〉なんてXのポストが先日、〈絶対いらない〉〈嫌悪感が〉などと大バズリしていた。
「昭和のテレビのお色気シーンなんかは、お父さんのためのサービスカットなんて言われていましたけど」と芸能ライターのエリザベス松本氏が苦笑しながらこう話す。
「〈家族で見ていると気まずい〉などと性的シーンを不快に感じる視聴者は昔からいたわけで、今はそれを声に出しやすくなっただけです。最近では“事後”にベッドから起き上がるシーンでも、お互いにTシャツを着ていたりと配慮されています。生々しいのは絶対ダメ、守りに入っているテレビではキスシーンぐらいがギリでしょう。それも濃厚なのは、ゴールデンプライム帯ではカットされるようになるかもしれません」
お父さんは寂しい? と書くのがセクハラ扱いされる時代だ。