国民の年金を危険にさらす塩崎恭久“株価維持”担当相
■塩崎恭久厚労相(63=愛媛1区、衆院6回・参院1回)
運用規模127兆円を誇る年金基金の積極運用派の急先鋒で、別名は安倍内閣の「株価維持担当大臣」。就任直後から、ベンチャー企業や未公開株への出資、株投資の拡大など、年金運用の積極プランを次々発信して、市場を煽りまくっている。本人も全26銘柄、計5万株以上を保有する政界きっての株長者だ。
武田薬品(3630株)、新日鉄住金(1万9747株)、鹿島(5347株)、三越伊勢丹(2268株)など業種を代表する安定銘柄を幅広く運用し、ファンドマネジャーの経験が豊富な経済評論家の山崎元氏も「賢く分散投資している」と驚いていた。
●東大一家 1950年生まれ。東大卒後、日銀に入行。日銀時代にハーバード大に留学した。93年初当選。父・潤は東大法卒の旧大蔵官僚、主税局長を経て政界に転じ、大臣になった。国際法の権威の長姉とその旦那も同じ学歴。もうひとりの姉の夫(元外交官)もそうだし、地元・松山の大学で教壇に立つ千枝子夫人も東大卒後にハーバード留学。この血筋なら「理屈っぽくて親しみにくい」との人物評も納得である。