NY株4度目のブレーカー発動 日経平均午前は124円安の続落
新型コロナウイルスの感染拡大による金融市場の大混乱は収まる兆候すらない。
前日、米当局による景気支援策への期待で1048ドル高と急伸したNY株式相場は18日、再び暴落。ダウ平均は前日終値比1338・46ドル安の1万9898・92ドルで終了した。一時、取引を中断する「サーキットブレーカー」が発動され、下げ幅は一時2300ドルを超え、1万9000ドルを割り込んだ。発動は今月に入り4度目。
原油相場も感染拡大やサウジとロシアの対立を背景とする供給過剰懸念から大幅続落。18日のNY商業取引所の原油先物相場は、米国産標準油種WTI4月物の清算値(終値に相当)は前日比6・58ドル安の1バレル=20・37ドルとなり、2002年2月以来約18年ぶりの安値となった。一時、下げ幅は20・06ドルまで拡大した。
安全資産とされる米国債や金にまで売りが広がっており、投資家は最も安全性の高い資産である現金償還期間の短い債券に資金を移している。
こうした中、19日の東京株式市場は反発してスタート。日経平均は前日終値比269円22銭高で寄り付き、午前の終値は同124円29銭安の1万6602円26銭となった。