安倍会見の怒号をNHK流さず “やってる感”演出に加担の茶番
安倍首相の14日の会見に日刊ゲンダイ記者も出席してきた。前回2月29日の会見より「時間が長かった」「質問が増えた」と報じられてはいるが、“やってる感”が鼻につくのは変わらなかった。
安倍首相は例によって、まず用意された原稿を20分以上にわたって読み上げるも、「心をひとつに」「ワンチームで」と抽象論に終始。かと思うと唐突に、「卒業生の皆さん、卒業おめでとうございます」と、子どもたちへの祝辞を述べ始めた。
大規模な経済対策の金額や中身、終息への数値目標などについての具体的な数字はまったく示されず、これでは国民の不安は解消されない。何のために開いたのかと言いたくなる空虚な内容だったが、この日の会見には“異変”があった。
通常、首相会見は記者の質問を4つ程度しか受け付けない。ところが、この日はいつもより長めに質疑応答の時間が取られた。