トヨタの倍も稼いだSBG 投資先に日本企業がないのはなぜか

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 一時3万円台をつけた日経平均だが、その後はどうもパッとしない。なんだかんだいっても、右肩上がりのNY株式市場がうらやましいと嘆く証券関係者が多い。

 こんな日本経済の“実力”や“正体”をだれよりもクールに見抜いているのが孫正義氏ではないか。それが先日のビックリ仰天のソフトバンクグループ(SBG)の2021年3月期決算に表れていた。日本企業で過去最大となる4兆9879億円もの巨額の純利益。これまで最大だったトヨタ(2018年3月期)の2兆4939億円の倍である。世界を見渡しても米アップル(6兆円強)、サウジの国営石油会社サウジアラムコ(5兆円強)に続き、世界3位というスケールだ。

 言うまでもないが、SBGの巨額収益の大半を稼いだのが、2017年に立ち上げた10兆円ファンドの「ビジョン・ファンド事業」。世界中の企業価値が10億ドルを超える有望な未上場ベンチャー企業に投資しているのだが、投資した未上場企業が新規上場を果たすと、保有株の差益でガッポリ儲かる仕組みだ。今期、SBGの収益に大きく貢献したのが韓国の通販大手クーパン(2兆5978億円の評価益)や米国の宅配大手ドアダッシュ(6611億円の評価益)だった。こういう数字を見せつけられると、グループ・下請けを合わせて36万人もの従業員を抱え、コツコツ稼ぐトヨタはイヤになってしまうだろう。

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