「セブン&アイHD」祖業のイトーヨーカ堂 かろうじて黒字を確保
9、10、11月は食品の値上げが秋の本番を迎えている。
スーパーなどの店頭価格にも、その影響は及んでいる。仕入れ価格が大きく上がり、上昇分を吸収しきれなくなったからだ。
空前の値上げラッシュのなか、東北が営業地盤の食品スーパー、ヨークベニマル(福島県郡山市)は、全店舗240店舗で9月5日から12月31日まで、食料品・日用品約600品目を値下げしている。5月31日から8月30日まで第1弾の値下げを実施したが、これが好評だったことから期間を延長した。
ヨークベニマルは1973年、イトーヨーカ堂と業務提携し、社名を紅丸商事からヨークベニマルに変えた。2006年、セブン&アイ・ホールディングス(HD)の誕生を機に完全子会社になった。
いまやセブン&アイグループの看板ブランドとなっている「セブンプレミアム」は、ヨークベニマル現会長の大高善興氏の発言がきっかけとなり、プロジェクトがスタートしたというのは有名な話だ。