ランスタッド株式会社 ポール・デュプイCEO(1)ワーキングホリデーを利用して大阪・西成で過ごす

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 世界38の国と地域に拠点がある「ランスタッド」は、世界最大の総合人材サービス会社である。日本法人「ランスタッド㈱」の代表取締役会長兼CEOを務めているのがポール・デュプイだ。

 ポールは、わずか数年で日本法人を正社員3000人、派遣社員3万人の総合人材サービス会社へと育て上げた。

 ポールは1968年、カナダのオンタリオ州に3兄弟の次男として生まれた。4歳からアイスホッケーを始め、15歳からは空手も始めた。きっかけはアイスホッケーのコーチから「空手をやると、体が鍛えられて、ホッケーもうまくなる」と言われたからだ。

 カナダの大学に入学すると学費を稼ぐために、オンタリオ州ウインザーにあるクライスラーの工場でアルバイトを始めた。

「1日550台の車の溶接が行われる現場で、12時間のシフト勤務でした。週3回働くのですが、夏の暑い時期はかなりきつい仕事で、しかも失敗が許されない。失敗すると何百万円もの損失が発生してしまうからです。この時、トヨタ自動車の『カイゼン』という言葉も耳にしました。空手をやっていたこともあり、大学を卒業したら『日本に行ってみたい』と思うようになったのもこの頃です」

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