有森隆
著者のコラム一覧
有森隆経済ジャーナリスト

早稲田大学文学部卒。30年間全国紙で経済記者を務めた。経済・産業界での豊富な人脈を生かし、経済事件などをテーマに精力的な取材・執筆活動を続けている。著書は「企業舎弟闇の抗争」(講談社+α文庫)、「ネットバブル」「日本企業モラルハザード史」(以上、文春新書)、「住友銀行暗黒史」「日産独裁経営と権力抗争の末路」(以上、さくら舎)、「プロ経営者の時代」(千倉書房)など多数。

永谷園HD<上>大相撲懸賞金の最大スポンサー 無観客も不変

公開日: 更新日:

 お茶づけ海苔の永谷園は、大相撲の懸賞金の最大のスポンサーである。人気力士、遠藤を起用したCMでおなじみの同社の懸賞の旗が土俵狭しと回るのは、相撲ファン以外にも広く知られている。

 懸賞金は1本7万円(税込み)。うち1万円は日本相撲協会の事務経費(取組表への掲載費、会場内の懸賞提供アナウンス費及びその際の企業・団体名を含め15字以内のキャッチコピー費)、3万円は納税充当金として協会が預かり、年末調整で納税額の不足が生じた場合に使われる。勝ち名乗りを受けた力士が、実際に受け取るのは懸賞1本当たり、現金3万円なりである。

 永谷園は2000年の夏場所から懸賞金を出しており、1場所あたり約200本をかける大口スポンサーである。200本だと、1場所で1400万円、年間で8400万円になる計算だ。

 永谷園は、これまで高見山、高見盛(現・東関親方)、遠藤、照ノ富士をCMに起用してきた。現在も遠藤と東関親方が出演している。

 今年3月の大相撲春場所は、新型コロナ拡大の影響で無観客での開催となった。74社のうち39社が懸賞を取りやめるなか、永谷園は従来通り懸賞金を出した。

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