セブン銀行 松橋正明社長(1)高専出身の異色社長が描くATMの未来像

公開日: 更新日:

 近年、大半の銀行は経費削減のために店舗を次々に減らしている。予約をしなければ窓口対応は2時間待ちというところも少なくないだけに、こうしたサービスの需要が高まっているのだ。

■ATMがあらゆる手続きや認証の窓口に

「ATMがあらゆる手続きや認証の窓口となる世界を目指している」と語る松橋氏の言葉からは必ずやり遂げるという強い意志が伝わってくる。四半世紀近く、ATMに特化した銀行に関わり、その開発の中心を担ってきたという自負である。

「金融よりIT企業に近い」という環境は最も合っていたのかもしれない。松橋氏はパソコンやインターネットの創成期である70年代後半から80年代前半に釧路工業高等専門学校に通った。同分野で先行する高専はIT業界で活躍する人材を数多く輩出。高専出身者が銀行のトップに就いたのは松橋氏が初めてだが、時代が押し上げた必然の起用だった。 =つづく

(ジャーナリスト・田中幾太郎)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    参政党・梅村みずほ議員の“怖すぎる”言論弾圧…「西麻布の母」名乗るX匿名アカに訴訟チラつかせ口封じ

  2. 2

    二階堂ふみと電撃婚したカズレーザーの超個性派言行録…「頑張らない」をモットーに年間200冊を読破

  3. 3

    選挙3連敗でも「#辞めるな」拡大…石破政権に自民党9月人事&内閣改造で政権延命のウルトラC

  4. 4

    11歳差、バイセクシュアルを公言…二階堂ふみがカズレーザーにベタ惚れした理由

  5. 5

    最速158キロ健大高崎・石垣元気を独占直撃!「最も関心があるプロ球団はどこですか?」

  1. 6

    日本ハム中田翔「暴力事件」一部始終とその深層 後輩投手の顔面にこうして拳を振り上げた

  2. 7

    「デビルマン」(全4巻)永井豪作

  3. 8

    【広陵OB】今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  4. 9

    広陵・中井監督が語っていた「部員は全員家族」…今となっては“ブーメラン”な指導方針と哲学の数々

  5. 10

    キンプリ永瀬廉が大阪学芸高から日出高校に転校することになった家庭事情 大学は明治学院に進学