笑えない豊田章男トヨタ会長の“自虐ノーテンキ発言”…グループの不正続出にまるで他人事

公開日: 更新日:

モノ言えぬ空気の「カイゼン」を

「巨大グループを率いる立場として、トヨタの“ダイハツ部門”や“日野部門”などで生じた不正と考えるべきなのに、まるで他人事のような言い草は問題です。くしくも、トヨタはきのう、グループ全体の販売台数が4年連続で世界1位になったと発表。『世界一』を目指すあまり、現場は相当なプレッシャーを強いられている。ムリな開発日程やリソース不足は、その象徴でしょう」(経済ジャーナリスト・井上学氏)

 不正の背景に章男会長の責任を挙げる声もあるという。

「章男氏の社長時代の役員人事は“粛清”と言われていたほど。周りには恐怖政治に映ります。上級・中級の管理職はヘマをしでかせば左遷の憂き目に遭う。開発のプレッシャーを抱えながら現場に無理を強いて、現場から問題が上がってきたとしても、章男氏の耳に余計なことは入れたがらない。現場は管理職に相談しても相手にされず、やがて何も言えなくなる。そんな悪循環が不正を生んだ根底にあるのでしょう」(井上学氏)

 トヨタお得意の「カイゼン」はどこへやら。汚名を返上できるのか。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    さすがチンピラ政党…維新「国保逃れ」脱法スキームが大炎上! 入手した“指南書”に書かれていること

  2. 2

    国民民主党の支持率ダダ下がりが止まらない…ついに野党第4党に転落、共産党にも抜かれそうな気配

  3. 3

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  4. 4

    来秋ドラ1候補の高校BIG3は「全員直メジャー」の可能性…日本プロ野球経由は“遠回り”の認識広がる

  5. 5

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    小林薫&玉置浩二による唯一無二のハーモニー

  3. 8

    脆弱株価、利上げ報道で急落…これが高市経済無策への市場の反応だ

  4. 9

    「東京電力HD」はいまこそ仕掛けのタイミング 無配でも成長力が期待できる

  5. 10

    日本人選手で初めてサングラスとリストバンドを着用した、陰のファッションリーダー