著者のコラム一覧
重道武司経済ジャーナリスト

1957年鳥取県倉吉市生まれ。84年フジサンケイグループ傘下の経済紙「日本工業新聞」(現フジサンケイビジネスアイ)の記者となり、千葉支局を振出しに鉄鋼、自動車、総合電機、財界、金融、エネルギー(電力・石油・ガス)などの業界を担当。2000年外資系通信社に転じた後、02年からフリーに。得意分野は通信社時代を含めて在籍足掛け7年にも及んだ日銀記者クラブ時代に人脈を培った金融。自動車業界にも強い。

ワタミが「サブウェイ」買収も…マックと肩を並べる国内3000店への道筋は険しい

公開日: 更新日:

 果たして「ケンタッキー」を追い抜き、「マック」の背中をその視界にとらえることができるのか。居酒屋チェーンと「宅食」を展開するワタミがファストフード事業に本格参入する。

 先月下旬、サンドイッチの世界チェーン、米SUBWAY(サブウェイ)とマスターFC(フランチャイズ)契約を締結。サブウェイ事業の国内運営会社、日本サブウェイ(品川区)の買収にも踏み切った。

 日本で「サブウェイ」を独占的に展開できる権利で、期間は10年。日本サブウェイ管轄の国内店舗約180店の運営権もワタミに移る。

 ワタミはひとまず向こう1年間にFCと直営合わせて25店舗を新規出店。10年間で店舗網を430店以上にまで広げ、長期的には国内最大級のネットワークを張り巡らせる日本マクドナルドと肩を並べる3000店を目指すという。創業者の渡辺美樹会長兼社長は「『居酒屋のワタミ』から『サブウェイのワタミ』に変えたい」との意気込みを示す。

 ワタミは新型コロナウイルス禍が始まった2020年3月期から3期連続最終赤字を計上。23年3月期には黒字転換を果たしたものの、売上高は24年3月期もコロナ禍前の9割程度にとどまるなど居酒屋への客足が戻っていないのが実情だ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」

  2. 2

    円安地獄で青天井の物価高…もう怪しくなってきた高市経済政策の薄っぺら

  3. 3

    現行保険証の「来年3月まで使用延長」がマイナ混乱に拍車…周知不足の怠慢行政

  4. 4

    ドジャース大谷翔平が目指すは「来季60本15勝」…オフの肉体改造へスタジアム施設をフル活用

  5. 5

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  1. 6

    佐々木朗希がドジャース狙うCY賞左腕スクーバルの「交換要員」になる可能性…1年で見切りつけられそうな裏側

  2. 7

    【武道館】で開催されたザ・タイガース解散コンサートを見に来た加橋かつみ

  3. 8

    “第二のガーシー”高岡蒼佑が次に矛先を向けかねない “宮崎あおいじゃない”女優の顔ぶれ

  4. 9

    二階俊博氏は引退、公明党も連立離脱…日中緊張でも高市政権に“パイプ役”不在の危うさ

  5. 10

    菊池風磨率いるtimeleszにはすでに亀裂か…“容姿イジリ”が早速炎上でファンに弁明