秋葉原から発信! オタク市場に新たな推し活サービス「marumaruNFT」

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急速に拡大、多様化する推し活市場

推し活」がブームになっているという。

「推し活」とは自分のイチオシを応援する活動全般のこと。本来は、熱狂的なファンが好きなアイドルを「推し」と呼んだことから始まった。そんな推し活に、最新テクノロジーを活用した画期的なサービスが秋葉原から誕生、目にした人の間で話題になっているという。

 日本の推し活市場はここ数年目覚ましい勢いで急速に拡大、現在、推し活に関わっている人は10代後半から40代前半と幅広い層に広まっており、1000万人を超えると推測されている。

 また、推し活人口の増大に伴って市場規模も拡大の一途をたどっている。2023年には約8000億円に達したとの見方もあり、それに付随したビジネスも急拡大。

聖地「秋葉原」のメイドカフェやコンセプトカフェの事情

 推し活といえば誰もがアイドルを連想するだろう。

 しかし、手の届かない存在よりも「会話ができるアイドル」「人間関係を築けるアイドル」など、メイドカフェやその発展型のコンセプトカフェ(以下コンカフェ)の人気が高まっている。

 コンカフェとは、特定のコンセプトに基づいたカフェのこと。キャストがコンセプトに沿った衣装をまとい、接客や内装が工夫されているのが特徴で、来店客はそのコンセプト特有の世界観を楽しむことができる。

 驚いたことに、メイドカフェやコンカフェでは、遠隔でシャンパンを入れる推し活、つまりネットを利用し、お店に行かなくても、応援するキャストからシャンパンをグラスに注ぐ動画が送られてくるというメニューが売れ始めているそうだ。

チェキのデジタル革命?

 活況を呈する推し活市場に目をつけたのが「株式会社パーソンパワー」である。同社では先日、メイドカフェやコンカフェに特化したNFT(代替不可能なデジタル資産)マーケットプレイス「marumaruNFT」の提供を開始した。

 このサービスは簡単にいえば、メイドカフェやコンカフェで人気のインスタントカメラ「チェキ」をデジタル資産に置き換えたサービス。

 NFTにすることで、コピーが不可能な世界に1枚しかない希少性が保証され、加えて「発行者および購入者」情報や「いついくらで」などの売買取引履歴、さらに「現在の所有者」情報がNFTには保存される仕組みなので、推しへの貢献度や所有権を示したいなど、まさに推し活心理を捉えた斬新なサービスであり、アプローチだといえるだろう。

 また、同社のシャンパンNFTというサービスは、先に紹介した推しを応援するシャンパンオーダーの進化版といえるオーダーメイドな使い方ができる仕組み。
 
 他にも、お店の会員証やお会計に利用できるポイントカードの役割を果たしたり、遠隔で送られてくる推しのキャストからの応援メッセージ動画をNFTで保有できたりと、様々なアイデアを元にNFTに各種サービスや特典など「実用性」を付与できるのもNFTの特徴かつチェキとの大きな違いとなっている。

推しを身近に感じコミュニケーションできる「marumaruAR」

 チェキをNFTに置き換えるだけでも画期的だが、同社ではさらに斬新なコンテンツとして「marumaruAR」の提供を開始した。

 これはメイドカフェやコンカフェなどmarumaruNFT加盟店各店舗が、ファンにキャストのAR映像(marumaruAR)を提供するサービスだ。

 ARとは拡張現実といわれ、自宅でもどこでもスマートフォンを通じて360度立体的な等身大のキャストを「目の前の環境と同化させて再生できる」映像技術である。

 つまり、自宅でARを再生すると「推しのキャストが自宅に遊びに来ている」映像が再現できるというから驚きだ。ファンにとっては、例えバーチャルであっても推しが自宅に遊びに来たような感覚を体験できるのは格別だろう。

 さらに、向きや角度を変えたり大きくしたり小さくしたり、さまざまなコミュニケーションまで図れるというからファンにとっては間違いなく刺さりそうだ。

 前段の遠隔シャンパンの進化版として、キャストがシャンパンをグラスに注ぐシャンパンARなど応用はアイデア次第で、サービスメニューやコミュニケーション機能は随時拡充していくという。今後もさまざまなサービスが登場し、ユーザーたちをザワつかせるに違いない。

 なお、ARは高度な撮影および技術開発が必要で、それを担うのがパーソンパワー社と業務提携の関係にあるWHDCアクロディア株式会社だ。ARやVR、ゲームアプリ開発など最先端技術開発企業で、東証スタンダード上場企業「THE WHY HOW DO COMPANY株式会社」の100%子会社という点からも、このプロジェクトの規模の大きさや優れたリソースが垣間見え、オタク市場に新たなイノベーションが巻き起こる予感をするに十分だろう。

イベントでも大きな反響

 10月19~20日の2日間、秋葉原の人気店のメイドが一堂に会する「超メイド村 in AKIHABARA文化祭2024」がベルサール秋葉原で開催され、約1万5000人が来場した。

 株式会社パーソンパワーは同イベントのスポンサーとして「marumaruAR」のお披露目の場として出展。会場では「marumaruAR」が初めて一般に公開され、推しのメイドが等身大のARで動いている様子には大きな歓声が上がっていた。

 メイドさんのARと並んで記念撮影をするファンも多く、これは、ファンが推しをより身近に感じて、新しい推し活体験の可能性を大いに感じたのではないだろうか。

 近年SNSなどによる投げ銭ライブが流行したのは「推しのキャストを身近に感じたい」「推しのキャストとコミュニケーションしたい」という価値にファンが共鳴したこと。会場でのライブに通いつめたりグッズを買うといった一方的な推し活ではなく、いわば心の距離感が近くなることに価値を見出したことが背景にあるだろう。

 その意味で等身大のキャストが自宅の中を歩いたり話しかけてくるなど、推しのキャストを身近に感じるにはうってつけのコンテンツといえそうだ。

オタク文化を秋葉原から世界に

 この10月、株式会社パーソンパワーはAKIBA観光協議会と業務提携したことを発表した。

 同協議会は秋葉原コンセプトショップ協会を運営しており、メイドカフェやコンカフェなど秋葉原の事業者を中心とした700社以上と企業ネットワークを構築している。

「オタクといえば秋葉原、メイドカフェといえば秋葉原であり、まずはこの聖地にて同サービスの導入を図ります。秋葉原で流行を作れば全国のオタク市場へと派生していくことが期待できます。そして、秋葉原のオタク文化は世界にも届いていくのではないでしょうか? 私のビジョンは世界へ繋がっています。」(パーソンパワー・八田浩一代表取締役)

 確かに「marumaruAR」が普及すれば、オタク文化の新たなコンテンツとして広がっていく可能性はかなり高いだろう。パーソンパワー社の取り組みが秋葉原を起点にブームを作り出していくかどうか、大いに注目だ。

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