クリエイト・レストランツHD(磯丸水産など) 川井潤社長(1)コロナ禍には若手幹部を緊急招集し経営危機を乗り切った
「クリエイト・レストランツ・ホールディングス」は、傘下に磯丸水産など16事業会社を保有する大手の外食企業である。
現在、200以上のブランド、約1200店舗を展開している。売上高は約1200億円だ。
しかし、新型コロナ禍の2021年2月期、多くの外食産業と同じように、クリエイト・レストランツグループも経営危機に直面してしまう。
この時、専務だった川井潤(当時57・現在60)は、創業社長の岡本晴彦(当時57)から対策を任された。川井は、社内から若手幹部を緊急招集、事業再構築プロジェクトチームを発足させ、店舗リストラなどで辣腕を振るい、再生の道筋をつけた。
疾風に勁草を知る──。人の真価は、苦しい時に分かるものだ。川井は外食産業が一番苦しい時を乗り越えた。
2021年5月、川井は岡本から後継指名され、社長に就任した。
「あの時の指名は本当にビックリしましたね。一番驚いたのは、岡本が役員から完全に退任したことです。名誉顧問とかファウンダーとして残る道もあったのに、それも拒み、完全に会社を辞めたのです。ちょっと格好良すぎるのではないか、と思いましたね。もちろん良き友人として、いまでも公私にわたりアドバイスをしてくれています」
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