著者のコラム一覧
森岡英樹経済ジャーナリスト

1957年生まれ。早稲田大学卒業後、 経済記者となる。1997年、米コンサルタント会社「グリニッチ・ アソシエイト」のシニア・リサーチ・アソシエイト。並びに「パラゲイト ・コンサルタンツ」シニア・アドバイザーを兼任。2004年にジャーナリストとして独立。

防衛省のLUUP導入でチラつく政界工作と上場の起爆剤

公開日: 更新日:

 LUUPの電動キックボードが急速に普及したのは、23年7月に改正道路交通法が施行されたのがきっかけ。法改正によって、それまでなかった特定小型原動機付自転車という新たな車両区分が設けられ、電動キックボードがこれに該当することになったことが大きい。16歳以上ならば免許なしで乗れて、車道は時速20キロ以下で、歩道も時速6キロ以下ならば走行できる。まるで自転車のように乗れるというわけだ。

 この法改正の背景には、創業者の岡井氏の政官界へのロビーイング(政官工作)もあったとされる。「岡井氏は、霞が関では有名なロビーイングファームのマカイラ社を起用する一方、業界団体マイクロモビリティ推進協議会を立ち上げ、与党や関係省庁へ積極的な働きかけを行った」(メガバンク幹部)という。また、道交法を所管する警察庁出身の元警視総監をLUUPの監査役に招いている。

「LUUPはまだ赤字を脱していないが、上場も視野に入っている。防衛省での採用は格好の起爆剤になる」(市場関係者)とみられている。

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