「みんな」は新代表、「維新」「結い」会談も 野党再編は障害だらけ
野党再編が一気に進むのか。今後を占う上で、11日は象徴的なイベントが2つある。
まず、みんなの党の代表選。辞任した渡辺喜美前代表の後任には、浅尾慶一郎幹事長が選出される見通しだが、自民スリ寄り路線から転換するのかどうか。
もうひとつは、日本維新の会の石原慎太郎共同代表と、結いの党の江田憲司代表の会談だ。両党は政策協議を進めている。合流までいくかは、初めて顔を合わせる2人の“相性”が重要だが、現状は統一会派も組めるか微妙なところだ。維新の若手議員がこう言う。
「結いとの統一会派は執行役員会で勝手に決めたことで、党内の8割は反対しています。あまりに政策が違いすぎるからです。これまでも、私たちは賛成しても向こうは反対という政策が多かった。例えば、わが党が賛成する集団的自衛権の行使で、結いが歩み寄れるのか。一緒になって、両党の政策がブレたら、お互いますます支持を失ってしまう」
石原も10日、BS番組の収録で「結いの党は綱領を読むと護憲政党でしかない」「(国家観や歴史観など)一番ベーシックな問題で立ち位置が違ったら、共同作業は難しい」などと言っていた。こんな調子で、本当に野党再編なんてできるのか。