中国にやられた「アジア開発銀」 歴代トップたちの無能無策

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 先代の黒田東彦・現日銀総裁もお決まりのコースに乗って、13年3月までADB総裁を務めた。要するに“大株主”のやりたい放題が続いていたのだ。日本を抜いて世界2位の経済大国になった中国(出資比率6・46%)にとって、面白いはずがない。

「中国は、黒田氏の次の総裁の座を狙って画策していたのですが、財務省の牙城を崩せなかった。それもあって、習国家主席が13年10月にAIIBの創設をブチ上げたわけです」(前出の財務省関係者)

「日米」VS「中国」の主導権争いは、欧州主要国の参加表明で、一気に中国有利に傾きつつある。ルー米財務長官は「米国主導の多国間制度に挑んでいる」とかみついていたが、後手後手だ。

「鉄道や高速道路、発電所など、アジア新興国のインフラ投資は、欧州企業にとってもおいしいプロジェクトです。中国は実利をちらつかせ、粘り強く4カ国を切り崩してきました。5月に総選挙を控える英キャメロン政権がそれに飛びつき、独仏伊が追随した。ADBは、そうした欧州各国のニーズを読み切れていなかったともいえるでしょう」(経済ジャーナリストの岩波拓哉氏)

 いかに大株主でも、トップが無能では務まらない。

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