高野孟
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高野孟ジャーナリスト

1944年生まれ。「インサイダー」編集長、「ザ・ジャーナル」主幹。02年より早稲田大学客員教授。主な著書に「ジャーナリスティックな地図」(池上彰らと共著)、「沖縄に海兵隊は要らない!」、「いま、なぜ東アジア共同体なのか」(孫崎享らと共著」など。メルマガ「高野孟のザ・ジャーナル」を配信中。

しょせんは大阪ローカルの橋下維新

公開日:  更新日:

 大阪ダブル選挙が橋下維新の2勝という結果となり、マスコミは「野党再編にどう影響するか」とか「橋下自身が参院選に出るのか」とか大げさに書き立てているけれども、全国民的にみれば、ほとんど論じるに値しないほどマイナーな話題である。

 第1に、自ら火を放って騒ぎを起こし、架空の争点を仕立てて抗争に持ち込んで、敗れればまた次の奇策で「起死回生」を図るという橋下流の単調な作劇術に、誰もがウンザリしている。

 第2に、それがまだ通用するのは、政治をお笑い番組のドタバタ劇のように楽しむ人が多いという独特の風土を持つのは大阪だけなので、橋下は維新を引っかき回して四分五裂に陥れた末に、結局「大阪維新の会」に立てこもり、最後の砦だけは死守しようとした。

 第3に、それで何をするのかといえば「大阪都構想への再挑戦」だという。5月の住民投票で否決されたものを、「僅差だったからもう一度」というのもどうかと思うが、それ以前に、そもそもこの構想が奇怪なのは、大阪のことだけを想定していて、何ら全国的な普遍性を持たないことである。御厨貴東大名誉教授が「必要なのは、全国の地方分権にどう一般化していくのかという視点だ。全国の地方が変わっていくという話にならないと、みんなが関心を持たない」(23日付朝日新聞)と言う通りである。

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