高野孟
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高野孟ジャーナリスト

1944年生まれ。「インサイダー」編集長、「ザ・ジャーナル」主幹。02年より早稲田大学客員教授。主な著書に「ジャーナリスティックな地図」(池上彰らと共著)、「沖縄に海兵隊は要らない!」、「いま、なぜ東アジア共同体なのか」(孫崎享らと共著」など。メルマガ「高野孟のザ・ジャーナル」を配信中。

国民と首相 バカなのはどっちだ?

公開日:  更新日:

 支持率の下落に慌てた安倍晋三首相は、「私が直接国民に説明する」と称してあちこちテレビに出演し、「町内みんなで協力して戸締まりをしていきましょうという法案で、特定の泥棒をやっつけようということではない」などと言っている。あるいは「昔は雨戸を閉めておけばよかったが、今は振り込め詐欺もある。そういう事態に備えなければならない」とも言った。中国や北朝鮮は泥棒か詐欺師? それなら自衛隊が出る話ではなくて警察マターだろう。先日も「隣の麻生君が殴られたら私が殴り返す」と言って、どこかの新聞の投書で「隣で喧嘩が始まったらまず止めるのが先でしょう」といさめられていた。

 こういう子供だましのような“例え話”をさかんに持ち出すのは、安倍が、国民はバカだから難しい安保や法律のことは理解できないでいるので、噛み砕いて説明してやらなければ、と思っているからだろう。しかし国民は、この法案が「理解できない」のではなくて、理解すればするほどこんな違憲であることが明白な法案を出してくる安倍の頭脳程度が「理解できない」と言っているのである。

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