高野孟
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高野孟ジャーナリスト

1944年生まれ。「インサイダー」編集長、「ザ・ジャーナル」主幹。02年より早稲田大学客員教授。主な著書に「ジャーナリスティックな地図」(池上彰らと共著)、「沖縄に海兵隊は要らない!」、「いま、なぜ東アジア共同体なのか」(孫崎享らと共著」など。メルマガ「高野孟のザ・ジャーナル」を配信中。

崩壊したアベノミクスから理論的教祖も逃げ出した

公開日:  更新日:

 安倍晋三首相は18日の国会答弁でも、「景気は緩やかな回復基調を続けている」と、呪文のように決まり文句を繰り返していた。そうならば東京株式市場の日経平均が3日連続で下落、同日ついに1万7000円を切るなどということがなぜ起きるのか。年明けからの10営業日で昨年末の終値に比べて1割以上マイナス。アベノミクス始まって以来、最大の下落である。

 マスコミの解説はおおむね、米連銀の利上げ、原油安、中国経済の減速など外部要因ばかり挙げていて、確かにこれは世界的な株安連鎖の一環だから、それらの要因が影響しているのは間違いない。

 かといって何もかも「他人のせい」にするのはいくらなんでも無理で、「いよいよ、株価頼りのアベノミクスの魔術は化けの皮の剥がれる時を迎えた」というトレンド認識を持つべきではないか。

 昨年11月に発表された7~9月期のGDP速報値が年率換算0.8%のマイナスで(確定値では1.0%プラスにはなったのだが)、2四半期連続のマイナスとなった時でも、日本のメディアは「景気回復の動きが足踏みを続けている」(朝日新聞の安倍に優しい表現)などと報じていたのに対し、米欧主要メディアは、アベノミクスは「失敗に終わった」(ロイター)、「抜本的に再考を」(ウォールストリート・ジャーナル)、「成功しなかったのは明らか」(ニューヨーク・タイムズ)などと、一斉に見切りをつけるような論調を掲げた。

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