高野孟
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高野孟ジャーナリスト

1944年生まれ。「インサイダー」編集長、「ザ・ジャーナル」主幹。02年より早稲田大学客員教授。主な著書に「ジャーナリスティックな地図」(池上彰らと共著)、「沖縄に海兵隊は要らない!」、「いま、なぜ東アジア共同体なのか」(孫崎享らと共著」など。メルマガ「高野孟のザ・ジャーナル」を配信中。

「衆参ダブル選」は弱気の表れ

公開日:  更新日:

 来年夏の「衆参ダブル選挙」という妖怪が永田町を徘徊し始めている。

 今のところ、軽減税率をめぐって調整が難航している公明党に対する恫喝的な揺さぶり作戦という域を出ないが、政権を共にする友党に対するこのような脅しは下品きわまりないし、もっと本質的には、“大義”を見失って政権運営に不安を深めている安倍晋三首相と官邸が、選挙を単なる政権延命の道具と考えて、政局戦術の奇抜さや過激さに頼ってこの難局を乗り切ろうとする発想に傾いていることの表れである。

 安倍にとっての“大義”とは改憲である。当初の構想では、昨年5月の閣議決定から去る9月の通常国会閉幕まで16カ月にも及ぶ大舞台を用意して、解釈改憲による集団的自衛権行使に「国民の理解」を得て半歩前進、それをステップに参院選で3分の2の議席を奪っていよいよ明文改憲に踏み込むはずだった。ところが、安保法制への国民の理解は深まるどころか、ヨタヨタの政府答弁への不信と、同法制が「違憲である」という真逆の方向への理解とが深まった。法案そのものは数の力で押し通したものの、国民の意識との関わりでいえば、安倍は実は挫折したのである。

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