聖火台問題があぶり出す 新国立「木材活用」ゴリ押しの怪しさ

公開日: 更新日:

 大会組織委の森喜朗会長は「一番悪いのは馳浩(文科相)。文部科学省です」と言い放ったが、政府に責任をなすりつける元首相に匹敵する悪人はまだいる。

 新国立競技場のスタンド内に聖火台を置けない理由は単純明白で、政府が「木材の活用」にこだわっているから。鉄骨と木材のハイブリッド構造の屋根で「日本らしさ」を醸し出すつもりが、スタンド上部に聖火台を置くと、炎が木材に引火し、屋根に燃え広がる恐れがあるため、消防法上の問題が浮上した。

 その言い出しっぺも、プロセスも怪しい。さかのぼること8カ月前。15年7月7日の自民党・林政小委員会に出席した当時の下村博文文科相に向かって、ある議員が強い口調で訴えた。

「新国立競技場にはぜひ、木材をメーンに使って欲しい」

 発言の主は、西川公也元農相。数々の「政治とカネ」の問題で、大臣の座を追われた後、党農林水産戦略調査会の会長に納まっていた。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新の政治・社会記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    甲子園ドラフト候補「行きたい球団」「行きたくない球団」

  2. 2

    韓国が切り札で反撃 安倍首相の嘘が招いた“東京五輪潰し”

  3. 3

    未浄化下水広がる“肥溜めトライアスロン”に選手は戦々恐々

  4. 4

    兵庫・明石商監督に聞いた データ分析のチーム強化の労苦

  5. 5

    舘ひろし氏「太平洋戦争はエリートが犯した失敗の宝庫」

  6. 6

    北朝鮮ミサイル発射を傍観するトランプ大統領“本当の狙い”

  7. 7

    靖国参拝で改めて認識 進次郎氏の軽薄さとメディアの劣化

  8. 8

    令和元年も渦巻く欲望…夏の甲子園“ネット裏怪情報”

  9. 9

    引きこもりだった大学生が「しょぼい喫茶店」を始めるまで

  10. 10

    セレブ子弟集まる青学初等部に残る“ボスママ戦争”の後遺症

もっと見る

編集部オススメ

  1. {{ $index+1 }}

    {{ pickup.Article.title_short }}

もっと見る