高野孟
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高野孟ジャーナリスト

1944年生まれ。「インサイダー」編集長、「ザ・ジャーナル」主幹。02年より早稲田大学客員教授。主な著書に「ジャーナリスティックな地図」(池上彰らと共著)、「沖縄に海兵隊は要らない!」、「いま、なぜ東アジア共同体なのか」(孫崎享らと共著」など。メルマガ「高野孟のザ・ジャーナル」を配信中。

「改憲断念宣言」に等しい 10・22総選挙なんてやれるのか

公開日:

 茨城県知事選を何とか乗り切ったことで「10.22総選挙」の可能性はますます高まったというのが永田町の情報通の見方だが、私はそれには懐疑的である。確かに、政局戦術的には、臨時国会冒頭から加計・森友疑惑が再び炎上し、それに閣僚や議員の醜聞の一つか二つも重なれば、政権はたちまち下り坂を転げ落ち、その状態で10.22トリプル補選を迎えれば、下手をすれば全敗、よくても1勝2敗で安倍は頓死する。それを避けるには、ここで奇襲的な解散だと考えるのは理解できなくはない。

 しかし、今やれば、衆院の与党3分の2を維持できないことは確実で、それどころか自民が過半数を割らないで済むのかどうかという戦いになって、いずれにしても、解散はイコール「改憲断念宣言」に等しいことになる。安倍にとって改憲はアイデンティティーそのもので、安保法制と共謀罪法を強行成立させた後では、彼には他のミッションは残っていない。「改憲は諦めたが、もうしばらく政権に居させてくれ」というのでは、「何のために?」という問いが、国民はもちろん、右翼勢力からも自民党内からさえも湧き起こるに決まっている。

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