改ざん、隠蔽…行政の不正続発の背景に“政府の活動の質”
――それにしても、改ざんまでやるとは……。
改ざんとか、情報を抜いて出すというのは、情報公開の仕組みが始まって以来、実は時々起こっています。役人のつまらない保身によって、そういうことが起きるのです。
――珍しくないんですね。
今回は国の財産である国有地の契約についての決裁なので、改ざんが大規模になった面はあります。しかし、日常的な決裁や起案レベルでは、中身を理解している人が限られているし、外部から関心を持たれることもありませんから、流れ作業で処理されている。情報を持っているのは行政で、情報公開請求をしても出てきたものが全てだと思うしかないので、気付いていないことがたくさんある。分かっただけでも、改ざんやそれに類する問題は起きています。
――どれを出すかは行政の裁量。不都合な部分を抜き取られても分からない。