重鎮OBも蠢動…小泉親子の「乱」で自民党総裁選は波乱含み
「正直で公正な政治で信頼を取り戻す」
自民党の石破茂元幹事長が10日、ついに総裁選への立候補を正式表明だ。
新聞報道では、まだ出馬宣言もしていない安倍首相の圧勝が予想されている。細田派、麻生派、二階派がいち早く支持を表明。岸田政調会長が出馬を断念した岸田派も安倍支持に回った。竹下派は石破支持で一本化できず、衆院は自主投票。最後まで様子見していた石原派もきのう、安倍支持を表明した。
現時点で明確に石破支持を打ち出しているのは参院竹下派のみ。しかし、水面下では、自民党OBの重鎮たちが怪しい動きを見せている。
石原派の実質オーナーである山崎拓元副総裁は6日、福岡市内の講演で、自由党の小沢一郎代表が小泉純一郎元首相に対し、来年の参院選に野党統一候補として出馬を打診していたことを暴露した。7月に小沢の政治塾で「脱原発」について講演した小泉元首相は、野党共闘の必要性を訴えている。小沢代表は小泉元首相に「1年でいいからやって欲しい」と政界復帰を持ちかけたが、小泉元首相は5日、山崎に電話で不出馬を伝えたというのだ。