孫崎享
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孫崎享外交評論家

1943年、旧満州生まれ。東大法学部在学中に外務公務員上級職甲種試験(外交官採用試験)に合格。66年外務省入省。英国や米国、ソ連、イラク勤務などを経て、国際情報局長、駐イラン大使、防衛大教授を歴任。93年、「日本外交 現場からの証言――握手と微笑とイエスでいいか」で山本七平賞を受賞。「日米同盟の正体」「戦後史の正体」「小説外務省―尖閣問題の正体」など著書多数。

兆候あらわ トランプ政権は中国との対決姿勢に舵を切った

公開日:

 米国のトランプ大統領は国内外に絶えず「敵」をつくり、あおり、関心を高め、選挙民の支持を狙う政治スタイルである。

 北朝鮮に対しても約1年半にわたって敵視していたが、米朝首脳会談を機に両国の関係は不安定ながらも、一応の緊張緩和状態にある。

 ならば、トランプが狙う次の「敵」は誰なのか。思い浮かぶのはロシアだが、大統領選挙でロシアの情報機関と連携したのではないか、との批判があるため、ロシアには触れたくないだろう。

 トランプは「アメリカ・ファースト」や「米国を再度、偉大な国に」とのキャンペーンを展開してきただけに、最も「敵」として有力な候補になるのが中国だ。

 トランプは大統領選挙では中国批判を展開したものの、大統領就任以降は中国批判を避け、かつ昨年4月、習近平国家主席をフロリダにあるトランプの別荘マールアラーゴに招待。米中融和の雰囲気が高まった。

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