保阪正康
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保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が新書版「陰謀の日本近現代史」(朝日新聞出版)として好評発売中。

天皇と政治権力の関係、在り方を冷静に考えてみるべきだ

公開日: 更新日:

 4月1日、新しい元号が発表された。巷にはさまざまな噂が流れていた。根拠がどこにあるかは知らないが、東京の小、中学生の間では、安心とか安全という語の「安」という一字が入ると言われていた。おおかた、教師のたわいない言が広まったのだろう。かと思えば、これまでのように漢書から採るのではなく、古事記や日本書紀、万葉集から採るだろうから、大和のようなタイプが、との声も一部識者の間で囁かれていた。

 ケネス・ルオフ(アメリカの天皇制研究の第一人者)の著「天皇と日本人」では、ハーバード大歴史学のアンドルー・ゴードンは、新元号は漢字で「変革」を意味するものになると予想している。彼は雅子妃の指導教授だったから、それなりに関心が持たれていた。

 元号は言うまでもなく、その天皇の在位期間を象徴することになる。歴史的には特定のイメージがかぶせられることになる。そして天皇自身と元号が一体化する。たとえば、明治天皇には、剛直なイメージが、大正天皇という天皇イメージは、文人の肌合いが浮かんでくる。昭和天皇には、軍事と非軍事が重なり合う。平成の天皇には、象徴天皇像をつくりあげた歴史的な存在感がある。

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