【ミャンマー】留学ビザ取れず労働を選ぶエリートが増加
今月から日本でも受け入れ可能となった外国人の単純労働者。今回はその送り出し国の一つであるミャンマーから現地報告をしたい。
首都ヤンゴンのある日本語学校を訪れると、事務局長のA氏は開口一番、「今年は非常に厳しいですよ」と言い放った。2018年10月期のミャンマーからの在留資格認定(留学ビザ)に対し、東京入管局の交付率は20%以下になった。そのことを嘆いたのだ。
■法施行前から交付は厳格化
ミャンマーには近年、日系企業の進出が加速。増加率ランキングでは世界トップに挙げられる。この動きに伴って、ヤンゴンでは日本語学習者が増えており、日本語学校は100校を超える。当然、日本への留学希望者も増えているが、今年のミャンマーからのビザ申請はほとんど通らないのだ。
外国人労働者の受け入れを拡大する今回の入管法改正後、逆に留学ビザの交付は厳格化される気配だ。法施行前でも東京入管局の交付率は、昨年4月期の77.7%に対し、10月期は65.6%にとどまる。特にミャンマーには厳しいのである。