安井裕司
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安井裕司日本経済大学教授

1970年、栃木県生まれ。法大社会学部卒、バーミンガム大学国際政治学部博士課程修了、国際政治学博士。2013年から現職。14年以降、神戸ユネスコ協会理事としてカンボジア、ネパール、モンゴルなどで留学生とともにボランティア活動に従事し、フィールドワークを実施。日本経済大学教授。

【カンボジア】日本に行きたくても「初期投資ができない」

公開日: 更新日:

 先月開始の外国人の新在留資格「特定技能」を利用して日本に単純労働者を送り出す対象9カ国のうち、今回はカンボジアから現地報告する。

 周辺国と比べ、同国の特定技能に関する動きは鈍い。現地の日本語学校と送り出し機関の各関係者に会うと、口をそろえたように「これからですね」と言われた。

 法務省の在留外国人統計によると、同国の技能実習生の数は6499人(2018年6月末時点)で、留学生は1017人(同)。在留総数も1万1000人強に過ぎず、受け入れ対象国で最下位のモンゴル(1万57人)の次に少ない。

 首都プノンペンで日本語学校を運営するA氏は、日本に行きたい人は潜在的に多いという。それなのに行けない理由を「初期投資ができないからだ」と語る。

 日本に来る外国人労働者は先立つものが「ある」人に限られる。たとえば、ベトナムでは実習生も留学生も初期段階で80万~120万円を借金する形式が一般的だ。1人当たり名目GDPがベトナムの約55%(約1400米ドル=約15万2700円)しかないカンボジアでは、それだけの借金を背負える人は少ない。

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