近藤学
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近藤学早大理工総研招聘研究員

1961年生まれ。さくら総研主任研究員、衆議院議員政策秘書、民進党選挙対策部長などを歴任。

サンプルと実態にズレ 世論調査を100%信じることの危うさ

公開日: 更新日:

 私が政界で働いていて最もドキドキしたのは、選挙戦が始まる直前にマスコミ各社が行う世論調査の結果が出る時だった。ただ、その直後は、ドラマの途中で結末を教えられたような気分になる。

 国政選挙では、この調査結果で大差がついていたら、その後の1~2週間で逆転するのは大変だと言われている。

 しかし、この数字は本当に正しいのだろうか? まず、サンプルの問題がある。統計学的には、電話などでアプローチした先の6割程度から回答を得なければ、調査対象の正確な縮図とは言い難い。

 携帯電話の普及も影響する。携帯番号には市外局番がないので、選挙区ごとの調査ではサンプルを集めにくい。一方、固定電話にかけて出るのは高齢者の世帯が多いため、偏った調査になりがちだ。

 ある県の知事選で、世論調査を業者に頼んだことがある。支援していた候補は相手候補を少しリードしているとの結果が出たので、このまま緩まずにいけば勝てると思っていた。しかし偶然、相手候補の陣営が行った世論調査の結果が手に入り、それを見て驚いた。負けているのだ。詳しく調べてみると、我々の調査のサンプルが実態とズレており、その点を調整して再計算すると確かに劣勢だった。

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